葬儀社は決まっていますか、ということを病院で問われます。
パンフレットから、自宅へ送る葬儀社だけでも選ぶ必要があること、霊安室からは一時間ほどで退室しなければならないこと、遺族にとっては初めてのことばかりでしょう。
葬儀社の搬送車で自宅に戻り、いつの間にか枕元には仏具が揃い、お焼香の流れが整います。
葬儀プランナーが提案するのは、その日1日は何もしないというものです。
火葬場を予約するのは早くても良いものの、1日ズラしたからといって火葬ができないワケではありません。
誰にも連絡しなければ、弔問客は来ず、花や供物も不要、何も決めなければ進行しません。
大事なのは、お葬式をすることより、しっかりお別れをすることです。
いつもは縁起が悪いからと、敬遠しがちな葬儀についても、流れや相場について、ぼんやりとでも知っておけば、大抵のトラブルは回避できます。
亡くなってから葬儀までの流れ、どんなことに気をつければよいか、下調べをすることは、今だから十分に間に合います。